Amies Philosophy ー世界観ノ創造ー

世界は物語。物語は雲。世界観の創造は水を雲にすること。世界観は入道雲のように空高く。

世界観を構築する基礎

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世界を見つめる3つの視点

世界を観測する視点は3つある。

客観的視点、主観的視点、そして共同主観的視点だ。意味は下記に示す通り。

 

客観的視点:人の思考から切り離した視点。人の思い、考えに決して左右されない。

主観的視点:自己至上主義的視点。個人の偏見の塊。

共同主観的視点:集団の信仰で形成する視点。宗教、国、金の価値、がそれに当たる。

 

3つの世界と6種の次元

世界を上記3つの視点で眺めると、世界は大きく3つに分類される。時空世界、精神世界、人雲世界だ。そしてこれらの3つの世界は6種類の要素に分解出来るという考えに至る。

空間と時間、精間と神間、そして人間(じんかん)と雲間だ。意味は下記に示す通り。

 

<時空世界> ・・・客観

空間:物体の位置を記述する次元

時間:物体の動きなどの変化を記述するのに必要な次元

 

<精神世界>・・・主観

精間:各個人の精神の状態を記述する次元

神間:各個人の精神の状態変化を記述する次元

 

<人雲世界>・・・共同主観

人間:集団の共通概念の状態を記述する次元

雲間:集団の共通概念の状態変化記述する次元

 

時空世界

空間

客観的視点で見える次元は、空間である。我々の強い想いに全く応えてくれない。

空間よ縮まれと強く。強く。念じても空間は1ミリも変動しない。

 

時間

そして最後に時間は面白いことに他の次元とは異なり特殊である。客観的視点、主観的視点、共同主観的次元、どの3つの視点でも認知できてしまう。

  • 物理学的な時間の定義は物質の運動の周期で記述される。即ち、客観的時間だ。
  • 主観的には、年齢や感情によって時間の進む速度が変わる。これは主観的時間だ。
  • 集団が信じる時間を時間の定義だと確信する。太陽の公転周期を時間と皆が認めればそれを時間と呼び誰も疑わない。これが共同主観的時間だ。

精神世界

精間

主観的視点では、精間を認識できる。個人は主観的に思考し精神的世界を創り上げている。精間とは我々が外部情報を遮断した場合でも現れるイメージの中における空間的な概念であり、ここではイメージを記述する画材紙の様なものである。ただし、精間にはいろいろな状態が混在可能であり、ある一点に複数の状態が重なることもある。

 

神間

神間とは精神世界の状態変化を記述するために必要な概念である。精神状態も一定ではなく、よどみなく変化している。それは物質世界の言い回しを借りるなら、神間が経過していると言える。精神状態の変化が神間という概念を生み、流れる水の如く絶えず変化を繰り返し、神間が経過してゆくという錯覚を生む。時間であろうが神間であろうが状態が変化しなければ停止し、その不変の状態が永久となれば当然概念は失われる。

 

人雲世界

人間(じんかん)

共同主観的視点で見えてくるものは、人間(じんかん)である。集団が信じている虚構があたかも実在しているかのように錯覚して見えるのも人間(じんかん)次元の賜物であろう。金は客観的に見れば何の役にもたたないのに、価値があると信じているのがいい例だ。そういった虚構の物語を記述するために必要な概念である。物語は雲として例えられ雲こそ共同意識の塊だ。

 

雲間

共同主観により人々は虚構の物語り信じ、それを現実のものとして受け入れる。その物語(雲)は集団の中で語り継がれることで変化する。その諸行無常を記述できる次元が雲間である。

 

結論

3つの視点で世界を捉え、そこで抽出した6種の次元で世界を記述することが、新たな世界観を構築するための基礎となる。

 

追記(2020/02/01):神間と雲間の要素を追加

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