Amies Philosophy ー世界観ノ創造ー

世界は物語。物語は雲。世界観の創造は水を雲にすること。世界観は入道雲のように空高く。

成功する原理

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人の偏向メガネ

我々はよく外見だけで相手を評価する。
自分より劣っているか、優れているか、同等か、と。

自分が見向きもしなかった人間が成功したとする。
自分より劣っていると思っていた人間の成功に泡を食う。

「彼奴は馬鹿なのになぜ成功したのか。」
「俺は彼奴より賢いのになぜ成功できないのか。」

このような嫉妬心やら劣等感やらが脳内を止めどなく錯綜することだろう。

そんな自分至上主義の傾向が色濃い思考回路の人間には、自分より劣っている人間が成功したという結果がなぜ実現しえたのか理解できまい。決して真の解には辿り着けないだろう。

 

自分至上主義の2種族

このような自分至上主義の人間は下記の2種族に大別できる。
無知に無知で視野が狭小な愚かな種族と知識は豊富だが成功の原理が読めない賢い種族。

 

愚かな種族

愚かな種族は、己の無知に無知が故に自分が劣っていることに気づかない哀れな人間の総称だ。
このような種族は視野が狭いくせに、人を見下し優越感で飯を食っている。
賢い人なら分かると思うが、全知を母数にすれば有知の割合はほぼ0である。言い方を変えると人の無知は全知と近似的に等しいということだ。これはごくごく当たり前のことを言っている。だが、愚かな種族はこの原理に気づけていない。愚かな種族は観測者自身を観測対象に入れずに観測対象者が無知か否かだけでその人の優劣を判断する。観測者は母数を無視して対象を観測し続けるため、無知がかなりの割合で観測されたという必然の結果に満足し、100%に近い確率で劣っていると評価を下す。この評価結果は、観測対象の知らないことを観測者自身が知っているか否かに左右されない。なぜなら、知っていようが知っていまいが無知が観測される確率はいずれにせよ高いに決まっているのだから。
また、この種族の劣等種になると、自分の無知には関心が無い一方で他者の無知には強い関心を示す。なお、自分が知っていることを相手が知っているか否かは、その人の興味が同じか否かで決まる。逆もまた然り。従って、この劣等種の特徴は自分には興味があり、且つ相手が興味のないところに対してのみを評価対象とし、相手を過度に劣っていると判断するのである。

 

賢い種族

一方の、賢い種族は努力し知識を溜めているが知識のみの蓄積にすぎず、成功する原理を見逃している。なので知識の豊富さが、かえってノイズとなって、その原理を覆い隠してしまっているのだ。そして、なぜ成功できないのかを理解できずに苦しむことになるのだろう。

 

成功の原理、それは協力

我々種族の成功には例に漏れず、ある原理が働いている。

それは”協力”である。

当り前だが、当たり前すぎで見逃される原理。常識だが常識過ぎて、忘れられていた原理。

我々人類が今に至るまで、自然淘汰から逃れてこられたのは協力があったからだ。
安定であることを望み、安定のために協力を選択した。
協力と言う原理を糧に今まで淘汰されずに生きてこられた。
我々の身体を構築する諸細胞とその中の細胞小器官全て、協力を極めに極めた集大成である。
我々が地球上で頂点に君臨していられるのは、他の生物よりも協力スキルが優れていたからだ。

我々が今存在し、地球の頂点に立ち、自由に生きていられるのは、人類最大の功績であり、この功績全てが協力の積み重ねで成り立っている。

協力こそが成功する原理である。

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